🏠 住宅設計を一級建築士に頼むな!

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~住宅設計をハウスメーカーに任せるべき理由~現役建築学生が伝えたい建築界の内情


🎨 建築士は“生活者”より“表現者”!?

家を建てるなら「建築士に頼めば安心」――
そう思っている方、多いのではないでしょうか?

もちろん、一級建築士は国家資格を持つプロ。
構造、安全性、法規などの知識は一流です。

でも実は、“暮らしやすさ”を一番に考えるとは限らないんです。

特に一級建築士の中には、
💡「実用性」より「独創性」
💡「堅実さ」より「新しさ」
を重視する人が少なくありません。

なぜなら、建築の世界ではそれが評価される基準だからです。


🏗️ 「面白さ」が評価される建築の世界

建築の賞やメディアで取り上げられるのは、たいてい「これまでにない形」や「挑戦的な構成」を持つ建物です。
つまり、“生活の便利さ”よりも“作品としての面白さ”が重視されるのです。

たとえば…

  • 雨に濡れる動線を「大胆」と評価
  • 家事動線が複雑でも「発想が新しい」と称賛
  • 窓が大きすぎても「光の実験」として高評価

こうして、「住む人の快適さ」は二の次になってしまうことも少なくありません。


🎓 設計教育の現場でも「生活」は軽視される

建築学生が大学で行う“住宅設計課題”。
その評価項目を見てみると、驚くほど生活に直結する要素がないんです。

たとえば——
「家事動線」や「収納」「プライバシー」などは評価対象外。
代わりに、「空間の新しさ」「コンセプトの独自性」「形態の美しさ」などが高く評価されます。

教授が学生の作品を見て、

「雨に濡れる動線、面白いじゃないか!」
なんて言うこともあるほど☔

学生もそれを目指して、まず形(フォルム)から考え、
「この形にどう部屋を入れよう?」と苦戦する。

つまり、“暮らし”よりも“見た目”から設計が始まるんです。
そんな教育を受けた建築学生が建築家として社会に出て住宅を設計しているのが現実です。


🏡 山本理顕の「岡山の住宅」に見る典型例

建築家・山本理顕さんが設計した岡山の住宅は、その象徴的な例です。

別に山本理顕を批判したいわけではありません。素晴らしい建築物を数多く建てる素晴らしく偉大な人です。

この住宅では、
リビング・寝室・浴室などがそれぞれ別々の建物(離れ)として配置されています。
つまり、部屋を移動するたびに一度外に出る必要がある
んです。

建築的には非常に実験的で、
「空間の連続性」や「社会性」を考えた挑戦的な設計。

でも、実際の生活を考えるとどうでしょう?

  • 雨の日に外を通ってお風呂へ🚶‍♂️☔
  • 冬の寒い日に寝室へ行くのに震える❄️
  • 思春期の子どもが親と顔を合わせずに自室へ行けない

こうした**“リアルな暮らし”の視点が抜け落ちている**のです。
建築的には評価されても、「住みたい家」かと言われれば別問題です。


⚖️ 建築家の“常識”と生活者の“常識”は違う

建築家にとっての「良い住宅」と、
生活者にとっての「良い住宅」は、根本的にズレています。

建築家は——

「生活が少し不便でも、空間が面白ければいい」

生活者は——

「面白さより、暮らしやすさを優先したい」

この価値観の違いが、家づくりでの“すれ違い”を生みます。

建築家にとって「階段が多い」「動線が複雑」は“リズムのある空間”。
でも住む人にとっては“毎日のストレス”です。

どちらが悪いわけではありません。
ただ、目的が違うのです。

そして建築家の厄介なところはそのすれ違いを知識や雄弁さで強引に埋めようとしてくるところです。


🧱 「作品」と「住まい」は違う

建築家は「作品」をつくる人。
施主(あなた)は「暮らすための家」を求める人。

どちらも“住宅”という言葉を使いますが、
実はまったく違うものを思い描いています。

建築家にとって住宅は、思想を表現するキャンバス
施主にとって住宅は、家族が安心して過ごす場所

この違いを理解しないまま依頼してしまうと、
「住んでから後悔する家」になりかねません💦

なんせ建築家にとってあなたの家は「作品」なのですから。


🧺 これからの住宅に必要なのは“生活設計”

もちろん、すべての建築士が悪いわけではありません。
中には、生活者のリアリティを大切にする建築士もたくさんいます。

大事なのは、「作品」ではなく「暮らし」を設計する視点です。
形の面白さより、

  • 家事動線
  • 採光と風通し
  • 収納の使いやすさ
  • 家族のプライバシー

こうした要素を丁寧に考える建築家になら頼んでみるのもありだと思います。


✅ 建築士に頼む前にチェックすべき3つのこと

もし建築士に住宅を依頼するなら、ぜひこの3点を確認してみてください👇

1️⃣ 過去の建築物に「生活感」があるか
 → 写真に生活の痕跡が写っている家は、実際に暮らしやすい傾向あり。

2️⃣ 雨の日や夜の生活動線を想定しているか
 → 晴れた日だけの動線計画は要注意☔

3️⃣ 家事・育児・老後まで考えているか
 → 「一生住める家」かどうかを見極めるポイント。


🌿 まとめ:「家」は作品じゃなく、“暮らしそのもの”

一級建築士の肩書きは立派ですが、
それは「作品をつくる力」の証明であって、
「住みやすい家をつくる保証」ではありません。

建築家に頼む前に、
「この人は私たちの暮らしを理解してくれるか?」
――それを一番に考えてください。

家は“作品”ではなく、“暮らしそのもの”です。
見た目のインパクトよりも、
家族が笑顔で過ごせる時間を生み出す家を選びましょう😊

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