【最新二月二十五日現在】雨でダム貯水率は回復したのか?

交通・インフラ

前回までに紹介したダム+危機的なダムの現状まとめ【2026年2月最新版】


🧠 はじめに|「雨=水不足解消」は本当か?

全国的に雨が降ったあと、

  • 「ダムの貯水率は上がったのか?」
  • 「本当に水不足に歯止めがかかったのか?」
    という疑問は多いはずです。

結論としては、

👉 一部のダムでは回復が見られるものの、重要な水源として危機的だったダムの多くはまだ十分に改善していない

という状況です。
以下、主要ダムごとに整理します。


🌧 前回ピックアップした「主なダムと最新貯水率」


1) 利根川水系(首都圏・ダム群)

https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/waterworks/suigen_g_tonegawa
https://d3ukgu32nhw07o.cloudfront.net/article/img1_file577e16f9310a7.jpg

首都圏を支える上流のダム群。
最新の公表値では次の通りです(2026年2月25日時点)。

ダム群最新貯水率備考
利根川9ダム合計34%雨の影響ありながら平年比は低い
鬼怒川4ダム77%比較的回復傾向
荒川4ダム38%わずかに増加方向
多摩川系(小河内)37%都内水源の一部
相模川3ダム34%横ばい〜微増

👉 雨は一部では反映されていますが、大きな回復とは言えない水準です。


2) 福岡県主要ダム

https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/image/160327.jpg
https://www.city.fukuoka.lg.jp/mizu/mizukanri/machi/images/map_NEW.jpg

福岡県の主要21ダムの合計では、

  • 36.6%前後(2026年2月24日)という状態が続いています。

▶ 前回(雨前)と比べてもわずかに増加傾向ではあるものの、
まだ高水位とは言えません。


3) 宇連ダム(愛知・東三河)

https://newsdig.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/430mw/img_72199bc325f5b0fbc23d8acf62064876122480.jpg
https://www2.big.or.jp/~walk/ure/kiji190520.jpg
https://ms-cache.walkerplus.com/walkertouch/wtd/spot/01/l/5301.jpg

4

最新値(直近データ)では、依然として極めて低い貯水率が続いています。
公式速報値でも小幅回復に留まり、依然危機的な水準から大きく改善していません

👉 雨による即時の貯水回復は限定的です(降雨量が限定的だったため)。


4) 早明浦ダム(徳島・香川)

https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/202207/202207050175_box_img2_A.jpg?1656988105=
https://www.water.go.jp/yoshino/ikeda/sameura/img/20220701_youryouhaibunzu_2.jpg
https://www.wec.or.jp/library/100selection/056sameurako/056_sameurako_01.JPG

4

  • 最新貯水率は 40%台前半
  • 前回と比べて目立つ大幅回復はなし

▶ 取水制限が実施されている状態で、雨の影響は反映しつつもまだ充分とは言えません。


5) 大渡ダム(高知)

https://newsdig.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/425mw/img_d1e5a6d0961ba7189e0c9b482dd357af231949.jpg
https://pbs.twimg.com/media/G-g9uE7bQAM2k6g.jpg
https://www.skr.mlit.go.jp/oodo/img/pic/outline/aboutdam/ma002.gif

4

  • 先行して貯水率が0%近辺まで落ちていた状態から、
  • 大幅な回復は見られていません(速報値では引き続き低水位)

👉 雨1回では回復しにくい傾向が続いています(広域的なまとまった雨が必要)――これは統計値でも示されています。


📈 回復したダム vs 回復が限定的だったダム

状況代表例
回復が見える/安定傾向鬼怒川系ダム(77%)
雨影響を一部反映荒川系・福岡県主要ダム
限定的・低水位が継続宇連ダム・早明浦・大渡
都心水源(水準維持)多摩川系(小河内)

📊 なぜ回復差が出たのか?(3つの要因)


① 流域の大きさと集水量の違い

  • 広い流域 → 雨が降ると流入が増える
    (例:鬼怒川ダム群)
  • 小さい・限られた流域 → 雨量ではカバーできない
    (例:宇連ダム)

👉 雨1回で変わるのは「大流域」のダムだけです。


② もともとの貯水率とベース水量

  • 水が極端に少ない状態では、
    雨で部分的に増えても「見た目の貯水率」は変わりにくい
  • 相対的に水があったダムは回復割合が出やすい

③ ダムごとの運用・取水制限状況

  • 取水制限中のダムでは、流入が増えても
    使う水量が同時にあるため、貯水率が改善しづらい
    (例:早明浦ダム)

🏙 建築・都市インフラ視点で見たリスク


💧 都市機能への影響

低水位が続く地域では

  • 給水圧低下 → 特に高層建築の上階が不利
  • 産業・工場用水制限
  • 建築現場の工程影響(養生・塗装等)

といった都市・建築設備面へのリスクが発生します


🧭 まとめ

  • 雨の直後でも、すべてのダムが回復するわけではない
  • 広い流域・元の水量が多いダムは回復傾向
  • 極端に低い状態のダムは依然リスク継続

これが、最新の全国的な雨を踏まえたダム貯水率の動きです。

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