【最新比較】雨で回復したダム/しなかったダム|なぜ貯水率に差が出たのか徹底分析

交通・インフラ

はじめに|「全国的な雨」で本当に回復したのか?

全国で広く雨が降りました。

ニュースやSNSでは

「これで水不足は解消?」

という声も出ています。

しかし、結論はシンプルです。

👉 回復したダムもあるが、回復していないダムもある。

その差はどこから生まれたのか。
建築・都市インフラの視点も含めて整理します。


対象ダム一覧(前回紹介分)

  • 宇連ダム(愛知)
  • 早明浦ダム(四国)
  • 大渡ダム(高知)
  • 利根川水系上流ダム群(首都圏)
  • 荒川水系ダム群(首都圏)
  • 筑後川水系ダム群(福岡)

前回の雪による水位変化の記事はこちら


✅ 回復傾向が見られたダム


① 利根川水系ダム群(首都圏)

https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/waterworks/suigen_g_tonegawa
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000079863.jpg

最新傾向

  • 40%台前半 → 微増傾向

なぜ回復した?

  • 集水面積が広い
  • 雨量が比較的まとまっていた
  • ダム群運用で水を融通可能

👉 “流域が広いダム群”は回復しやすい


② 筑後川水系(福岡)

https://www.water.go.jp/chikugo/chikugo/water-source/map.png
https://www.water.go.jp/chikugo/terauchi/jigyo/ji_img/shoryo05.gif

最新傾向

  • 20%台前半 → 若干上昇

回復要因

  • 流域にまとまった降雨
  • 山地割合が高く流入効率が良い

👉 西日本は雨の影響が比較的反映されやすい。


❌ ほとんど回復していないダム


③ 宇連ダム(愛知)

https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXMZO4511949022052019CN8001-PN1-2.jpg?s=866e12f39a9ec12c1d477f072048138f
https://www.at-s.com/ats-tool/thumb.php?file=%2Fnews%2Fimages%2Fn189%2F1888033%2F1272ff4c4b5e4efd957dcd91785ebeca.jpg&height=360&width=360

状況

  • 5〜6%前後で横ばい

なぜ回復しない?

  • 流域が比較的小さい
  • そもそもの水量が極端に少ない
  • 雨量が限定的

👉 “小規模流域×極端な低水位”は回復しにくい


④ 大渡ダム(高知)

https://newsdig.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/1200w/img_d1e5a6d0961ba7189e0c9b482dd357af231949.jpg
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20260116-22406617-kutvv-000-1-thumb.jpg?exp=10800

状況

  • 0%状態から大幅改善なし

原因分析

  • 利水容量が尽きている
  • 取水制限中で流入<放流
  • 回復には“まとまった豪雨”が必要

👉 0%近辺は「雨1回」では動かない。


⑤ 早明浦ダム(四国)

https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/202207/202207050175_box_img2_A.jpg?1656988105=
https://smtgvs.weathernews.jp/s/topics/img/201903/201903130175_top_img_A.jpg?1552463449=

状況

  • 50%前後で小幅変動

なぜ大きく増えない?

  • 取水制限中
  • 春の融雪待ち
  • 流域の雨量が限定的

👉 数字上は中程度でも“運用上は緊張状態”。


回復差が生まれた3つの要因


① 流域面積の違い

広い流域ほど
👉 雨が分散しても流入量が確保される。

小規模ダムほど回復が難しい。


② もともとの貯水率

  • 40% → 雨で上がりやすい
  • 5% → まず底上げが困難

水が少なすぎると雨の効果は限定的。


③ 運用状態(取水制限)

制限中は

  • 流入を優先
  • 放流抑制

だが、生活用水需要があるため
👉 完全回復には時間がかかる。


建築・都市視点での重要ポイント

回復しなかった地域は今後どうなる?

  • 給水圧低下
  • 節水強化
  • 産業活動への影響

特に

  • 高層住宅
  • 病院
  • 商業施設

は水依存度が高い。

👉 渇水は「地方ニュース」ではない。


まとめ

分類ダム
回復傾向利根川水系、筑後川水系
横ばい・深刻宇連ダム、大渡ダム、早明浦ダム

雨=即解決ではない。
流域条件と元の水量がすべてを決める。

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