【建築旅】岡山市と周辺の名建築をめぐる

建築旅

1泊2日モデルコース(背景・見どころ・アクセス付き)


◆ DAY1:岡山市中心部の名建築をめぐる


① 岡山県庁舎(1959 / 昭和モダニズムの代表例)

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■ 建物が生まれた背景

戦後復興から高度経済成長へ向かう時期、
「機能主義+都市の象徴性」を求めて建てられたモダニズム庁舎。
岡山市の行政の要として長く使われてきました。

■ 注目ポイント

  • 均質なルーバーと水平ラインが強調されたファサード
  • ピロティがつくる開放的な1階部
  • 1950年代らしい“端正で引き算的”な構成美

■ アクセス

JR岡山駅から路面電車(清輝橋行き)で約10分 →「田町」下車 徒歩約5分
・徒歩でも約20分で到達可能。


② 岡山城(2022年に令和の大改修完了)

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■ 建物が生まれた背景

“烏城”と呼ばれる黒漆塗りの外観が特徴。
戦災で焼失した後、1966年に再建され、2022年の改修で内部展示も建築視点で見応えUP

■ 注目ポイント

  • 黒い外壁がつくる重心の低さと威厳
  • 天守台の石垣と近代再建の重なり
  • 後楽園(日本三名園)のランドスケープとセットで見る美しい軸線

■ アクセス

JR岡山駅 → 路面電車「城下」下車 徒歩約10分
・後楽園とセットで巡るのがおすすめ(徒歩5分圏内)。


③ 岡山後楽園(1700年開園 / 日本三名園)

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■ 建物が生まれた背景

岡山藩主・池田綱政の庭園として整備。
大名庭園でありながら、園路・築山・水路が立体的に構成される“建築空間としての庭”

■ 注目ポイント

  • “回遊式庭園”を立体的に体験できる空間構成
  • 芝生・水面・築山がつくる連続するレイヤー
  • 岡山城の借景を取り込む計算された視界設計

■ アクセス

・岡山城から徒歩約5分
JR岡山駅 → バス約10分 →「後楽園前」
・レンタサイクル(駅前に多数)利用も快適。


④ 岡山県立図書館(2004 / 陣内建築研究所)

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■ 建物が生まれた背景

「開かれた知の拠点」をテーマに設計され、
市民が滞在できる“居場所としての図書館”を日本で先駆けて実現。

■ 注目ポイント

  • ガラスと木のハイブリッドによる温かい空間
  • 多層吹き抜けの開放感
  • 時間帯に応じて変化する外光の取り込み方

■ アクセス

JR岡山駅から徒歩約15分
・後楽園・岡山城からも徒歩圏内。


◆ DAY2:倉敷・瀬戸内海沿いの建築をめぐる


⑤ 大原美術館(1930 / 日本初の私立西洋美術館)

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■ 建物が生まれた背景

紡績王・大原孫三郎が“文化の力で地域に貢献する”ために建設。
日本の近代建築と近代美術史の両面で極めて重要。

■ 注目ポイント

  • ギリシア神殿風のコリント式列柱
  • 倉敷川の水辺景観と並ぶ“アート×街並み”の融合
  • 新館・工芸館など、複数棟の建築的バリエーション

■ アクセス

JR岡山駅 → JR倉敷駅(快速で約17分) → 美観地区まで徒歩約15分


⑥ 倉敷美観地区の町家建築群(江戸〜大正)

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■ 建物が生まれた背景

江戸期の天領として栄え、商家の白壁・なまこ壁が残る歴史地区。
近代化の波に飲まれず保全されてきた希少な町並み。

■ 注目ポイント

  • 白壁・格子・なまこ壁による連続立面
  • 運河沿いの柳並木がつくる都市スケール
  • 商家→カフェ・ショップへの“再生建築”が豊富

■ アクセス

・大原美術館から徒歩すぐ
・倉敷駅と美観地区は徒歩15分で一直線。


⑦ 旧野崎家住宅(倉敷市児島 / 塩田王の邸宅)

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■ 建物が生まれた背景

“塩田王”と呼ばれた野崎武左衛門の大邸宅。
母屋+庭園+蔵群がセットになった大型住宅建築。

■ 注目ポイント

  • 広大な敷地に分棟配置された伝統建築群
  • 白壁×瓦の美しい連続性
  • 商家建築と庭園の一体的設計

■ アクセス

JR岡山駅 → JR児島駅(約25分) → 下電バス約15分 →「野崎家前」


⑧ 牛窓オリーブ園「山の上の建築景観」(瀬戸内市)

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■ 建物が生まれた背景

“日本のエーゲ海”と呼ばれる牛窓の高台に整備されたオリーブ園。
建築物自体は小規模ながら、ランドスケープ×建築×海景の調和が絶景。

■ 注目ポイント

  • 展望台の軽やかな構造
  • 建物配置と瀬戸内海の水平線の美しい関係
  • オリーブ林越しに見える白い建築群(ミニギリシャ風)

■ アクセス

JR岡山駅 → バス約60分で「牛窓」
・牛窓港から車で約5分(徒歩だときついためタクシー推奨)。


◆ 1泊2日モデルコースまとめ

▼ DAY1(岡山中心)

  • 岡山県庁舎
  • 岡山城
  • 後楽園
  • 岡山県立図書館
    → 岡山駅周辺で宿泊

▼ DAY2(倉敷・瀬戸内)

  • 大原美術館
  • 倉敷美観地区
  • 旧野崎家住宅(児島)
  • 牛窓オリーブ園
    → 夕方に岡山駅へ戻って解散

◆ この旅の“建築的おいしさ”

  • 岡山=行政建築・庭園建築・現代図書館
  • 倉敷=白壁の町並み・近代洋風建築・再生建築
  • 児島=伝統住宅建築の大規模例
  • 牛窓=ランドスケープ建築の絶景

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