【建築旅】鹿児島市と県内の名建築をめぐる

建築旅

1泊2日モデルコース(背景・見どころ・アクセス完全ガイド)


◆ DAY1:鹿児島市の名建築を歩いて巡る


① 鹿児島県庁(1950→2018新庁舎)

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■ 建物が生まれた背景

老朽化した旧庁舎(1950年代)から移転する形で
2018年に新庁舎が完成
「開かれた庁舎・市民参加」をテーマに、屋上庭園や展望フロアが設けられています。

■ 注目ポイント

  • ガラスカーテンウォールと水平ラインの現代的デザイン
  • 展望ロビーから見る“桜島を正面に捉えた軸線”
  • 庁舎前の大きな広場とのセットで成立する都市景観

■ アクセス

  • 鹿児島中央駅 → 市電(郡元方面)で約12分 →「郡元」下車 → 徒歩約10分
  • バスなら「県庁前」行きで約15分。

② 鹿児島市立美術館(1985 / 落ち着いた近代建築)

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■ 建物が生まれた背景

城山公園一帯の文化施設整備の一環として建設。
鹿児島の歴史と文化を象徴するエリアに調和したデザインとなっています。

■ 注目ポイント

  • 白い花崗岩×水平ラインの落ち着いた外観
  • 広い前庭と公園のランドスケープを取り込む構成
  • 多目的ホール・展示空間のバランスが非常に良い

■ アクセス

  • 鹿児島中央駅 → 市電で約10分 →「朝日通」下車 徒歩約7分

③ 西郷隆盛銅像(1937・彫刻 × 都市景観としての建築)

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■ 建物が生まれた背景

鹿児島が育んだ象徴的な人物として建立された記念像。
銅像そのものよりも、**“城山と市街地を背景にする配置”**が建築的に重要です。

■ 注目ポイント

  • 立地がつくる強い軸線(市街地→銅像→城山)
  • 台座の石積み・段差の扱いが都市的
  • 公園一帯とのランドスケープの調和

■ アクセス

  • 市電「朝日通」から徒歩約10分

④ 鹿児島県歴史・美術センター「黎明館」(1985)

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■ 建物が生まれた背景

鹿児島城二の丸跡の文化施設として建設。
歴史展示+美術展示を組み合わせた複合文化施設。

■ 注目ポイント

  • 黒い瓦屋根×白壁を現代的に再構成した外観
  • 敷地の“城郭の地割り”を読み取れる配置
  • 中庭を建物で囲む回遊性の高い動線

■ アクセス

  • 市電「市役所前」から徒歩約8分

⑤ 城山展望台(鹿児島市全体を俯瞰するランドスケープ建築)

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■ 建物が生まれた背景

桜島と鹿児島市街地の“両方を一望できる場所”として整備。
展望デッキの設計と動線に建築的工夫が見られます。

■ 注目ポイント

  • 桜島と市街地のスカイラインを同時に捉えられる眺望
  • 展望台の軽やかな構造・風の抜け方
  • 城山自然遊歩道とのつながり

■ アクセス

  • 市内からバスで約20分 →「城山」下車徒歩すぐ
  • 徒歩の場合は西郷銅像から山道を約30分(体力があればおすすめ)。

◆ 宿泊:天文館 or 鹿児島中央駅周辺

飲食・路面電車・市バスのアクセスが最も良い。


◆ DAY2:鹿児島県内の名建築を巡る(知覧・指宿・霧島)


⑥ 知覧武家屋敷庭園(江戸期)

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■ 建物が生まれた背景

薩摩藩の外城として整備された知覧の武家集落。
石垣・生垣・屋敷割りがほぼ完全に残る“奇跡的な歴史景観”。

■ 注目ポイント

  • 生垣・石垣・武家門がつくる均質な町並み
  • 7つの庭園に共通する“スケールの美”
  • 戦国期の防御システムと景観の両立

■ アクセス

  • 鹿児島中央駅 → バス約80分 →「武家屋敷入口」
  • 車なら約50分。

⑦ 仙巌園(1658〜 / 島津家別邸)

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■ 建物が生まれた背景

島津家の大名庭園。
桜島を“額縁景観”として利用するスケールの大きいランドスケープ。

■ 注目ポイント

  • 桜島を借景とした大胆な庭園構成
  • 武家屋敷建築(御殿)の質の高い木造意匠
  • 隣接する尚古集成館の石造産業建築群

■ アクセス

  • 鹿児島中央駅 → バス約30分 →「仙巌園前」

⑧ 指宿白水館「砂蒸し温泉 × 和風建築」(温泉旅館建築の名作)

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■ 建物が生まれた背景

指宿名物・砂むし温泉を観光資源として整備し、
巨大な数寄屋建築×温泉旅館という形式で完成。

■ 注目ポイント

  • 回廊式の動線と中庭がつくる“和風ホテル建築”の空間美
  • 広い吹き抜けと木組みの構造美
  • 砂むし温泉を1つの“建築プログラム”として取り込んだ点

■ アクセス

  • 鹿児島中央駅 → JR指宿枕崎線で約55分 →「指宿駅」からバス or タクシー約7分

⑨ 霧島神宮(1715再建 / 権現造の傑作)

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■ 建物が生まれた背景

霧島連山の麓にある古社で、1715年に現在の社殿が再建。
朱塗りの壮麗な権現造で、九州の神社建築の中でも特に評価が高い。

■ 注目ポイント

  • 鮮やかな朱色×緑の山並みのコントラスト
  • 権現造ならではの複雑な屋根・段差構成
  • 参道の“光の抜け”が生む厳かな空気感

■ アクセス

  • 鹿児島中央駅 → JR日豊本線で約60分 →「霧島神宮駅」→ バス約15分

◆ 1泊2日モデルコースまとめ

▼ DAY1(鹿児島市中心)

  • 鹿児島県庁
  • 鹿児島市立美術館
  • 西郷隆盛銅像
  • 黎明館
  • 城山展望台
    → 天文館泊

▼ DAY2(県内を広く巡る)

  • 知覧武家屋敷
  • 仙巌園
  • 指宿・白水館
  • 霧島神宮(時間に余裕があれば)
    → 鹿児島中央駅へ戻って解散

◆ この旅の“建築的魅力”

  • 建築 × 自然景観 のスケールがとにかく大きい(桜島・霧島)
  • 武家屋敷・大名庭園・神社建築・産業遺産が一度に巡れる
  • 路面電車・バス・JRでアクセスが良い
  • 建築の時代が“江戸 → 近代 → 現代”とはっきり流れるコース

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