― 貯水率0%が意味する本当の危機と、影響を受ける都市 ―
はじめに|「ダムの貯水率」がニュースになる本当の理由
最近ニュースでよく見る
「○○ダムの貯水率が○%に低下」
この数字は、かなりヤバいサインです。
ダムは単なる「貯水施設」ではなく、都市・建築・インフラを支える生命線。
ひとつのダムが危うくなるだけで、
- 水道
- 農業
- 工業
- 建築・都市機能
すべてに影響が出ます。
この記事では
- 今、全国で特に危ういダム
- そのダムが止まると、どの地域が困るのか
- 貯水率0%になると何が起こるのか
を、ダムに詳しくない人でも分かるように解説します。
今、特に危険水域にあるダムと影響地域
愛知県・東三河|宇連ダム(貯水率 約5%)


何が起きている?
愛知県東三河地域の命綱「豊川用水」の最大水源が、ほぼ空っぽ。
影響を受ける地域
- 豊橋市
- 豊川市
- 田原市 など
困ること
- 農業用水の制限(作物・畜産に直撃)
- 工場の操業調整
- 家庭での節水要請
👉 工業+農業+生活用水が同時に影響を受ける、かなり危険なタイプ。
高知県|大渡ダム(貯水率 0%)


衝撃ポイント
すでに報道では
「貯水率0%、さらにマイナス」
と表現されています。
影響を受ける地域
- 高知市(水道水の供給)
ここが重要
「0%」=ダムが壊れる、ではありません。
👉 “使える水(利水)が尽きた”状態です。
つまり
- 取水がほぼできない
- 水質悪化リスクが急上昇
- 運用の自由度が消える
という、都市運営として最悪に近い状況。
福岡県|筑後川水系ダム群(貯水率 約20%)


状況
筑後川水系の複数ダムで水位低下。
すでに減圧給水(蛇口の水が弱くなる)などが現実に。
影響を受ける地域
- 福岡都市圏
- 周辺自治体
都市的に見ると
大都市ほど
- 人口密度が高い
- 建築設備が水依存
👉 小さな貯水率低下でも、影響は一気に広がる。
首都圏|利根川・荒川水系(全体的に低下傾向)

特徴
- ダム単体ではなく「ダム群」で管理
- その分、一部のダムが極端に低下することがある
影響の出方
- いきなり断水はしにくい
- しかし
- 節水要請
- 圧力調整
- 建物設備への影響
が“じわじわ”出る
👉 高層住宅・オフィスほど不利。
四国|早明浦ダム(取水制限開始)


ポイント
貯水率は50%台でも、
👉 すでに取水制限がスタート
影響地域
- 香川用水
- 徳島・香川の生活・農業・工業用水
教訓
👉 貯水率だけでは危険度は測れない
ダムの貯水率が「0%」になると何が起こるのか
よくある誤解
❌ ダムが空になる
❌ ダムが壊れる
実際に起こること
- 水が取れない
- 取水口より水位が下がる
- 水質が悪化
- 濁り・臭い・藻の増殖
- 用途の優先順位が露骨に
- 生活用水 > 農業 > 工業 > 発電
- 都市運営が不安定に
- 病院、学校、工場、建設現場すべて影響
建築・都市の視点で見る「渇水の怖さ」
建物は水が止まると“機能不全”になる
- 高層建築:給水圧低下で上階が使えない
- オフィス:空調・トイレ・厨房が停止
- 病院・介護施設:衛生管理に致命的
- 建設現場:コンクリート養生・防塵が不可能
👉 渇水=都市機能の低下
全国のダム状況を自分で確認する方法
- 国土交通省「全国ダム貯水情報リンク集」
- 渇水情報ポータル
- 水資源機構リアルタイム水源情報
👉 貯水率+取水制限の有無を見るのがコツ。
おわりに|水不足は「遠い話」ではない
ダムの渇水は
- 地方だけの問題でも
- 農業だけの問題でも
ありません。
都市・建築・インフラすべてに直結する問題です。
これからは
「貯水率◯%」
というニュースを見たら
“どの分野まで危ないのか”まで考えてみてください。
参考文献・公式情報
- 国土交通省 渇水情報ポータル
- 国土交通省 全国ダム貯水情報
- 水資源機構 リアルタイム水源情報
- 各地方自治体・報道機関公式発表


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