なぜ日本の地方都市は“古いビルを活かせない”のか?欧州と比較して見える本質的問題


導入

地方都市を歩いていて気づくことがある。

「古いビルの扱い方が圧倒的に下手」

ヨーロッパの街では

  • 外観だけ残して用途転用
  • 低層古ビルの再活用
  • 歩道と調和したスケール感

が当たり前なのに、日本はなぜできないのか?


① 「建て替え=正義」という強すぎる価値観

日本の都市計画と不動産業界では、

  • 老朽化 → 解体
  • 価値向上 → 建て替え

という発想が強い。

しかし海外では
**「残す方が価値が上がる」**ことも多い。


② 法制度が転用に向いていない

  • 既存不適格
  • 用途変更のハードル
  • 耐震基準の壁
  • 建蔽率・容積率の制約

これらが小規模ビルの活用を妨げる。


③ “理想の街”を追求した副作用で街が同じ顔になる

海外は歴史を重んじるが、
日本は「均質な現代的街」を目指しがち。

その結果、

札幌も、仙台も、静岡も、広島も
駅前はどこも同じ顔になる。


まとめ

日本の再開発の最大の弱点は、
「古い建物を使い続ける発想が薄い」こと。

これが地方都市の魅力を削いでいる。

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