導入
仙台の中心部を歩くと、
どの都市とも違う“独特の歩きやすさ”を感じる。
特に 広瀬通〜定禅寺通〜青葉通。
建築学生として現地を歩くと、
歩きやすさの理由がはっきりした。
① この街は「道の幅」と「高さ」が絶妙
仙台の街路は
- 片側の建物が高すぎない
- 歩道が広い
- 立ち止まれる場所が多い
- 緑の量が異常に多い
心理的ストレスが極端に少ない構造なんです。
② 建物の“圧”がない街
東京の駅前や札幌の中心部と違い、
仙台は「巨大ビル」が少ない。
その分、
- 景観がやさしい
- 影が生まれにくい
- 街の圧迫感が弱い
これが歩きやすさの最大の理由。
③ 緑と人工物のバランスが日本トップクラス
定禅寺通のケヤキ並木は言わずもがな、
街全体で“緑のボリューム”が圧倒的。
しかも、
緑が都市機能と完全に共存している
のが仙台の強み。
まとめ
歩きやすい街の正体とは、
- 建物のスケール
- 緑の量
- 歩道の広さ
- 光の入り方
この黄金比が揃っていること。
仙台はその条件を奇跡的に満たしている街だ。
Day8|記事③(構造分析 × 不動産 × 批評)
タイトル
「地方都市のホテル乱立はいつ崩壊する?」全国で静かに進む“供給過剰バブル”の話
導入
札幌、仙台、金沢、福岡…。
どの都市も新しいホテルが建ち続けている。
しかし、現場の空気は正直こうだ。
「そろそろ限界では?」
この記事では、地方都市のホテルバブルの
“構造的な危険性”を整理する。
① 需要が増えているのではなく、ただ“建てたいだけ”
ホテルが増える理由は、実はこれだけ。
- 補助金
- 税制
- 低金利
- 海外資本の投資先不足
観光需要とはほぼ関係ない。
② 地方都市は“滞在型”に弱い
大都市と違い、
- 夜遊ぶ場所が少ない
- ナイトライフが育っていない
- 店が早く閉まる
つまり 滞在時間が短い街が多い。
ホテルの稼働に不利な構造だ。
③ 人手不足でサービス品質が落ちる
どの都市もホテルを建てすぎて
人材が完全に不足。
結果:
- 掃除が間に合わない
- 受付にスタッフがいない
- サービスの質が下がる
これが連鎖すると、
ブランド力が急落し、価格が崩れる。
まとめ
地方都市のホテルバブルは、
「市場が成長している」のではなく、
“建てる業界側の都合”で作られた虚像 だ。
崩壊は静かに、しかし確実に進む。


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