福岡・天神ビッグバンで“街の空白地帯”が生まれている──なぜ大規模再開発はリスクなのか?


導入

福岡市・天神。

「天神ビッグバン」という大規模再開発が進み、
街は確かに発展している。

でも現地を歩くと、
誰も語らない“不自然な空白”がある。

この記事では、
天神ビッグバンの裏側で静かに起きている問題を
都市計画の視点から整理する。


① 天神は“完成途中の街”が広がりすぎている

天神の街を歩くと、
再開発中のビル・更地・工事中の囲いが連続するエリアが出てくる。

都市は工事が途切れなく続くと、
人流が自然に落ちる。

特に天神の特性:

  • 歩行者が多い
  • 回遊性が生命線
  • 店舗の入れ替えが激しい

これらがあるのに、
再開発で“歩きたくないゾーン”が増えている。


② 「高層化=成功」の価値観が古い

天神ビッグバンでは高さ制限が緩和され、
超高層ビルが複数建設されている。

しかし福岡の地価・経済規模で
本当にそれが必要なのか?

高さ優先」はもう2020年代の都市には合っていない。


③ 福岡の魅力は“ビルの密集”ではなく“街の濃さ”

福岡の価値はむしろ:

  • 居酒屋・ラーメンなどの密度
  • 路地の多さ
  • 規模の小さい建物が連続する街並み
  • 若者文化の強さ

ここにあるのに、
再開発は「ガラス張りの都会」路線に寄っている。


まとめ

天神は発展しているが、
街の連続性と濃さが削られるリスクがある。

この案は福岡以外の都市にも通じる警告だ。

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