スポンジの街!?宮崎市ー宮崎市中心部の現状

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そもそも「中心部のスポンジ化」って何?

スポンジ化は、中心市街地の建物が抜け落ちるように空き店舗・空きビル・空き地(特に平面駐車場)が点在し、まちの密度がスカスカになる現象です。放置すると、歩く人が減り、店が減り、さらに空きが増える…という悪循環に入りやすい、と国も問題視しています。


宮崎市の中心部でスポンジ化が「止まりにくい」主な理由

以下は“詳しくない人”向けに、因果関係がわかる形で整理します。

1) 「車で郊外へ」が便利すぎて、中心部の用事が減る

中心部への来訪が減ると、売上が落ち、撤退が増えます。宮崎市の中心市街地活性化基本計画でも、車利用の増加と移動の郊外化、それに伴う歩行者通行量の減少が課題として整理されています。

2) 店が閉まった後の“次の使い道”が「平面駐車場」になりやすい

空き店舗・空きビルを解体 or 転用してコインパーキング化すると、短期的には収入が安定しやすい一方、街としての「面の賑わい」は削れます。宮崎市の計画内でも、空ビル・空き店舗をコイン駐車場に転換する事例や、低未利用地(平面駐車場等)の増加傾向が述べられています。

3) “点”で空くので、再開発がまとまりにくい(権利・規模の壁)

スポンジ化の厄介さは、空きが「一帯」ではなく「点在」すること。
小さな敷地がバラバラに空くと、民間が大きな投資をしづらく、結果として「とりあえず駐車場」の選択が増えやすい、という構造になります(国交省のスポンジ化問題整理でも、中心市街地のボトルネックになり得るとされています)。

4) データで見ると「空地・駐車場がかなりの面積」

国交省資料(宮崎市の例として引用)では、中心市街地約162haのうち、**平面駐車場等の空地が約21.6ha(13.3%)**と示されています。こういう“面積の大きさ”が、スポンジ化が見た目にも実態としても進んで見える要因です。


宮崎市が打っている対策(「何を」「どう変えたいか」)

宮崎市の対策は大きく ①集約(誘導)②投資の呼び水③空き物件の利活用 に分けると理解しやすいです。

① まちなかに“機能”と“住む人”を寄せる(立地適正化計画)

宮崎市は、医療・福祉・商業などの都市機能を集める都市機能誘導区域や、住む人を増やす居住誘導区域といった考え方で、都市サービスを維持しやすい形に寄せる方針を示しています。

② 民間の建替え・更新を起こす(まちなか投資倍増プロジェクト)

中心部は道路幅や斜線制限などで「建て替えても思ったほど床が増えない」ことが起きがちです。
宮崎市はこれに対して、制度を組み合わせて容積率緩和や斜線制限緩和を打ち出し、条件が整えば指定容積率600%→上限1000%といった説明もしています(=“投資して床を増やせる余地”を作る)。

③ 空きビル・空き店舗を“埋める”仕組み(リノベーションまちづくり)

市が、中心市街地での空きビル・空き店舗の利活用相談を受け付けるなど、リノベーションでの再利用を後押ししています。

④ まちなかの将来像を共有する(まちなか将来ビジョン)

中心部の居住者増が、歩行者増→賑わい→経済活性化につながる、というロジックで将来像と方向性を示しています。

⑤ 「駐車場だらけ」を広場や公共空間に転換する発想

国交省の駐車場政策の検討資料では、(宮崎市の例として)低未利用地が目立つ地区で、駐車場を市有地と交換し、社会実験で屋外広場に転換するような方向性が触れられています。


まとめ(超かんたんに言うと)

  • 宮崎の中心部は、車社会・郊外化で中心に行く理由が減りやすい
  • 空いた場所が平面駐車場になりやすく、街の密度が戻りにくい
  • だから市は、**誘導(住む人・機能を寄せる)× 規制緩和(投資を起こす)× リノベ相談(空きを埋める)**の3点セットで“穴を埋めていく”戦略を取っている

参考文献

  • 国土交通省「都市のスポンジ化について」
  • 内閣府(中心市街地活性化)「宮崎市中心市街地活性化基本計画」
  • 宮崎市「立地適正化計画(資料・分析編)」
  • 宮崎市「立地適正化計画の届出(都市機能誘導区域・居住誘導区域)」
  • 宮崎市「まちなか将来ビジョン」
  • 宮崎市「まちなか投資倍増プロジェクト」/「容積率等の緩和に関する運用基準」
  • 宮崎市「リノベーションまちづくり(空きビル・空き店舗の相談受付)」
  • 国土交通省「まちづくりにおける駐車場政策のあり方検討会 とりまとめ(参考資料)」

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