建築×不動産の視点でわかりやすく解説します



月島駅徒歩5分、地上58階・総戸数1,285戸。
中央区で最高層級となるタワーマンション グランドシティタワー月島 が大きな注目を集めています。
「価格は高い?」「将来も価値は落ちにくい?」「再開発って何が良いの?」
そんな疑問を、建築と不動産の両面から、専門知識がなくてもわかるように整理します。
全体像:どんなマンション?
- 所在地:中央区月島三丁目
- 規模:地上58階
- 総戸数:1,285戸
- 構造:制震構造
- 事業:第一種市街地再開発事業
単なるマンションではなく、「街ごと作り直す再開発」の中心となる建物です。
【建築の視点】このタワーの特徴を6つで整理します
① 意匠(見た目のデザイン)



派手な装飾ではなく、縦ラインを強調した“王道タワー”のデザインです。
これは、
- 将来も古く見えにくい
- 修繕がしやすい
- 資産価値が安定しやすい
というメリットにつながります。
また、縦ラインを強調するデザインのおかげでシンボル性も獲得しています。
② 構造(地震への備え)
この建物は「制震構造」を採用しています。
制震とは、建物の中にダンパー(揺れを吸収する装置)を入れ、揺れを小さくする仕組みです。
湾岸エリアでは標準的な選択であり、
- 大きな揺れを和らげる
- 家具転倒リスクを減らす
という安心材料になります。
③ 環境(快適性・省エネ)
ZEH(ゼッチ)水準の省エネ性能がうたわれています。
簡単に言うと、
- 断熱性能が高い
- 光熱費が抑えやすい
- 冷暖房効率が良い
という特徴があります。
④ 設備(暮らしやすさ)
共用部には、
- テレワークラウンジ
- Wi-Fi整備
- 充実した共用空間
が計画されています。
“家の中だけで完結しない住まい方”を前提にしているのが特徴です。
⑤ 施工(つくり手)
施工は大手ゼネコンである五洋建設。
大規模再開発では信頼性が重視されます。
⑥ 維持管理(将来コスト)
ここが重要です。
- 1,285戸という超大規模
- 共用設備が多い
= 将来の管理費・修繕費が重要なポイントになります。
大規模は「1戸あたり負担を分散できる」メリットもありますが、
合意形成が難しいという側面もあります。
特に共用の農園が室内にあるなど、水が絡む設備が多いことも懸念点でしょう。
【不動産の視点】資産価値はどうでしょうか?
① 立地



- 月島駅徒歩5分
- 勝どき駅も徒歩圏
都心直結の交通利便性は非常に高いです。
さらに、もんじゃストリートに面する立地で、
街のにぎわいを背景にした資産価値が期待できます。
また外構の一部が路地を継承したような作りになっており、街との親和性もうかがえます。
② 周辺の動向
公式資料では、南側約70m先に48階建マンション計画があることが明記されています。
これは、
- 眺望への影響
- 将来的な日照変化
につながる可能性があります。
タワーマンションでは「どの向きを買うか」が重要です。
③ 開発の流れ
この物件は第一種市街地再開発事業です。
再開発とは、
- 古い建物をまとめて
- 防災性を高め
- 街を更新する
仕組みです。
つまり「マンション単体」ではなく、「街の価値向上」が前提にあります。
④ 開発会社
売主は 住友不動産。
都心タワーの実績が豊富で、
ブランド力は強いです。
ブランドは中古市場でも効いてきます。
総合評価:強みと弱み
強み
- 中央区最高層級のシンボル性
- 制震+ZEHで安心感
- 駅近×再開発で資産価値安定性
- 住友不動産ブランド
弱み
- 周辺高層計画による眺望リスク
- 超大規模ゆえの管理難易度
- 共用設備が多い=維持費が重くなる可能性
結論
グランドシティタワー月島は、
「短期転売狙い」よりも
再開発エリアで中長期保有するタイプのタワーです。
建築的にも不動産的にも“王道型”。
派手さよりも、
安定性を重視する人向きの物件と言えます。

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